わが母の記

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  • 満足 わが母の記 (d0yaga0, 2012/10/14 17:46)

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d0yaga0

満足 わが母の記

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/10/14 17:46
d0yaga0  一人前   投稿数: 90
 
樹木希林、役所広司の巧さは言わずもがな。
カットの切り替え多用など非常に現代的(≒洋画的)な手法を用いながら、どことなく小津安二郎を感じさせる画作りに感動した。これは昨年放送されたCBCのスペシャルドラマ『初秋』からの流れなんだろうか?あのドラマもすごく良かったけどこの作品も素晴らしかった。

見た目にも小さくなっていく樹木希林がすごいね。
痴呆が進行することで人間の脆さと可笑しさを巧みに表現する演技。この樹木希林の演技だけでもこの映画を観る価値はある。役所広司は大人の役だけどちゃんと成長していて観ていて気持ちがいい。

物語に出てくる『愛は奉仕、奉仕は愛』という言葉。
それが前半と後半でまったく違う意味を持つ。そしてその言葉の意味が明確にされるときに観客は胸を締め付けられる。

さらに本編に出てくる香典帳を用いた貸借関係が興味深かった。
この映画で語られる親子関係もまた貸借関係なんだよね。母が子を想い、子が老いた母を想う。その移りゆく関係性が観客の琴線をくすぐる。これは日本人だからこそ感じる侘び寂びなのかもしれないね。

あーこの作品は劇場で観たかった。
素晴らしい。いやはや、まったくもって素晴らしい。
 

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