Re: 紙の月

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haruko

なし Re: 紙の月

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/12/6 15:29 | 最終変更
haruko  長老   投稿数: 320
映画のラストは原作のプロローグなのだと知らなかったが、外国に逃げおうせることが分かっていては映画としてのハラハラが半減してしまうから、吉田監督のこの逆転シーンは大正解だったと思う。

彼女はただ単に若い男にのめり込んでいっただけじゃない。
夫婦生活の味気なさ、面白みのない変化のない日常を崩してしまいたい、と、知らず知らず思っていた心が彼女の原動力だったのだと思う。
もともとそれ程の金銭欲は彼女にはなかった。

しかし若い男を知り、贅沢を知ってしまった女は、歯止めが利かなくなって行く。
でも、私は彼女を擁護したい。
良かったね、酷い男じゃなくて。
嫉妬に狂う程の男ではなくて最後まで可愛い男だったこと、卑劣な男ではなかったことは救いだったね、、と。

hiroさんの言う「テルマ&ルイーズ」と共通する面白さは初め「どこが?」と思っていたがラストでようやく納得がいった。
車ごと大ジャンプするテルマとルイーズのやぶれかぶれの爽快さは、大きな銀行の窓ガラスを叩き割って逃亡する彼女と確かに似ている。
海外で、全くイメージの違う彼女の赤いワンピースが、もうどうとでもなれ、といった自由の象徴の様で快感だった。

横領しながら美しさを増して行く宮沢りえの演技も凄かったが、クレバーではあるが幸せにはなれない小林聡美の知的な美しさも、罪悪感のない若い同僚も、調子の良い何処にでもいそうな節操のない銀行員も、みんなみんな上手くて心地よかった。

映画はその大部分がキャストの成功不成功にかかっているのじゃないかと思う。
見て楽しい映画では無かったけれど、見て良かったとは思った。

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