駆込み女と駆出し男

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  • なし 駆込み女と駆出し男 (kinsan, 2015/5/16 5:38)

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kinsan

なし 駆込み女と駆出し男

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/5/16 5:38 | 最終変更
kinsan  長老   投稿数: 276
監督:原田眞人、出演満島ひかり、大泉洋、戸田恵梨香、樹木希林、堤真一他

江戸時代、夫との離婚を希望するもののそれができない女性が男と縁切りするために存在した東慶寺。

その東慶寺を舞台に、四季の移ろいを鮮やかに描きながら、男女の愛情の機微を鮮やかに描いた作品と言える。

旦那と別れるために東慶寺入りをした妾の満島ひかり、鍛冶屋の家業のためだけに妻として働くことを拒否するために駆け込んだ戸田恵梨香、この二人を軸に狂言回し役の大泉洋や、樹木希林、満島の旦那役の堤真一など、多彩なキャストに支えられて秀逸な作品となっている。

キネマ旬報5月下旬号によると、満島と戸田の役柄は最初は違っていたとのこと、それを満島が希望して満島が妾役、戸田の女鍛冶師の役が決まったらしい。
見ているとこの交代が上手くいっている気がした。複雑な過去を持った妾役、夫との離縁を願いながらもどこかに純粋さを残す女鍛冶師、それぞれを満島と戸田が上手く演じていている。

また狂言回し的役柄の大泉洋が、彼の持ち味を充分披露して存在感を示している。最近いろいろな映画に出演している大泉洋であるが、彼の持ち味はしゃべりにあるのではないかと思う。一ファンとしての固定観念に過ぎないのかもしれないのだが、おしゃべりやトークのうまさがあっての大泉洋だと信じている。

東慶寺を取り潰したい鳥居耀蔵に送り込まれた女密偵が東慶寺住職の秘密をつかむ場面は、自分としてはもう少し密偵の心情を描いてほしかった気がした。重要な場面の気がしたのだが、さらっと描かれていたのが少し残念だった。

井上ひさしの「東慶寺花だより」を原案に、原田監督初の時代劇であるこの作品。随所に井上ひさしらしさが出ているなと感じた。「東慶寺花だより」は購入した記憶はあるのだが読んではいない。映画を見て、読んでみたくなった。

原田眞人監督の力量を示した作品であると思った。
ベストテン選出の時に、必ず思い出す気がする佳作である。


この作品、実は試写会で見たものである。しかも、試写会の日は公開日の前日であった。公開日前日の試写会は、自分にとって初体験である。宣伝媒体としての試写会の役割が果たせるのだろうかと思ってしまった。

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