ヘイトフル・エイト

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  • なし ヘイトフル・エイト (hiro, 2016/4/5 23:37)

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hiro

なし ヘイトフル・エイト

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/4/5 23:37 | 最終変更
hiro  管理人   投稿数: 218
 クエンティン・タランティーノ監督の8作目で血みどろのミステリー西部劇。ウルトラ・パナビジョン70サイズのワイド画面だが、その必要性をあまり感じない室内劇だ。タランティーノには西部劇=70ミリの刷り込みがあるのかもしれない。

 西部劇と言っても、タランティーノなのでマカロニ・ウエスタン調、しかもマカロニより血糊の量がはるかに多い。レイティングがR-18になったのは撃たれて顔がグシャッと吹っ飛ぶなどの残虐シーンが多いためだろうが、近作の「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」に比べて残酷性が増したわけでもない。僕はこの2作に関しては残酷シーンは余計じゃないかと思った。今回はそれほど感じなかった。というのは血みどろアクションが主眼のようだからだ。

 映画の出来は世評ほど買わない。ミステリーとして見ると、感心するほどの展開ではない。前半が冗長に感じられ、伏線を張っているためかと思ったら、それほどの伏線はなかった。タランティーノが本格的なミステリーを撮るはずはないのだ。

 主人公は賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)。3人のお尋ね者を始末して雪の中で座っていたところへ駅馬車が通りかかる。駅馬車には同じく賞金稼ぎのジョン・ルーカス(カート・ラッセル)と連行中の殺人犯の女デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)が乗っていた。マーキスはジョンに頼み込んで駅馬車に乗る。さらにそこへレッドロックという町の新任保安官になる予定のクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が乗り込む。猛吹雪が迫っており、駅馬車はミニーの紳士用品店に向かう。そこには店を任されたというメキシコ人ボブ(デミアン・ビチル)、絞首刑執行人のオズワルド・モブレー(ティム・ロス)、カウボーイのジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)、南部の元将軍サンディ・スミザース(ブルース・ダーン)がいた。

 女1人と男7人。男たちの中にはドメルグを助けるために嘘をついて紛れ込んだ奴がいるらしい。ここから血みどろの戦いが始まる。前半が登場人物と物語設定の説明にほぼ終始するのに対して、後半は一転、アクションになる。前半からクスクス笑える作りだけれど、もちろん後半の方が面白い。それにしても2時間48分は長すぎる。前半をコンパクトにまとめた方が良かっただろう。

 アカデミー賞助演女優賞ノミネートのジェニファー・ジェイソン・リーは殴られて目の周りに黒いアザがある姿で登場し、さらに鼻を折られ、顔を血だらけにする。よくこういう役を引き受けたなと思わせる役柄だ。映画はアカデミー撮影賞と作曲賞にもノミネートされ、エンニオ・モリコーネが作曲賞を受賞した。この映画の音楽がモリコーネの過去の作品より特別に優れているわけではないが、賞というのは相対的なものだから仕方がない。87歳のモリコーネに対する功労賞的な意味合いもあったのだろう。

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