Re: パッセンジャー

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hiro

なし Re: パッセンジャー

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/4/10 6:12
hiro  管理人   投稿数: 218
 5000人の乗客と258人の乗組員を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が舞台。アヴァロン号は地球から移住先の星を目指して120年の旅を続けていた。乗員乗客は全員、人工冬眠していたが、その中の1人、エンジニアのジム(クリス・プラット)は予定より90年も早く目覚めてしまう。起きるはずのないエラー。しかも人工冬眠の装置で再び人工冬眠することはできなかった。移住先の星への到着は90年後。船内には他に起きている人間はいず、アンドロイドのバーテンダー、アーサー(マイケル・シーン)がいるだけ。このままではジムは広い宇宙船の中で、たった一人で生きて死ぬことになる。絶望するジム。しかし1年後、作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)が目を覚ます。

 というのが予告編で描かれたストーリーだ。これは重要な部分を伏せていて、映画を見ると、うーんと思う。結果オーライを許せるかどうかが評価の分かれ目だろう。主人公は前半に悩みに悩んでひどい行為をするのだ。結果的にそれをしなかったら、宇宙船の乗員乗客を救えなかっただろう。だからといって、自分勝手なこの行為が許されるのか。映画を見て釈然としない気分が残るのはこの行為が気になってしまうからだ。5000人を救うためにその行為に踏み切ったという展開に変えていれば、まだましだっただろう。

 ジョン・スペイツの脚本は映画化されていない優秀な脚本のリスト、「ザ・ブラックリスト」に入っていたという。ただ、このリストに入っていた映画というのはかなり多くて、調べてみたら、「パッセンジャー」の監督モルテン・ティルドゥムの前作「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」もそうだった。単に映画化に時間がかかっている場合もあるだろうから、あまり意味はない。

 スペイツは低予算の「ダーケストアワー 消滅」(2011年)以降、「プロメテウス」「ドクター・ストレンジ」とSFばかり書いている脚本家だが、アイデアでそんなに感心するところはない。今回もSFなのは設定だけで、SF的展開はほぼないと言って良い。だいたい再び人工冬眠できない装置というのは普通は考えられず、広い宇宙船に2人だけという状況を作るためだけとしか思えない。

 こうした際立って優れているとは言えない脚本にもかかわらず、宇宙船の美術と俳優の演技で見せる映画にはなっている。クリス・プラットは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」など大作の主演が多いが、ビリングのトップはジェニファー・ローレンス。俳優としての格はローレンスの方が上であり、それが納得できる魅力と演技を見せている。

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