スリー・ビルボード

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  • 満足 スリー・ビルボード (sugio, 2018/3/3 13:39)

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sugio

満足 スリー・ビルボード

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018/3/3 13:39
sugio  長老   投稿数: 203
人間の喜怒哀楽を如実に辛辣に描いた作品だと思った。
1つの殺人事件をきっかけに、普通の人々の感情が無理くりあぶり出される感じで、観ていて誰にも感情移入できないけれども、どの登場人物にも共感出来る部分が少なからずある。
そうして観ると、どんな人も芯からの悪人はいないと思えてくる。
暴行を受けて家の窓から投げられ、負傷した被害者と加害者が、同じ病室で鉢合わせするシーンでは、怒りと許す事と後悔の感情とが絶妙にわかりやすく描かれていて、ある意味、この映画の要となる部分なのではないかと感じた。
複雑な個々の心理描写が破綻する事なく、流れるように映し出されていて、これはすごく巧妙に脚本が練りこまれているんだなあと思う。

【注】以下ネタバレになります。

登場人物のそれぞれに理由や抱えている事情もあり、見ていて同情したくなると、一瞬後には突き放されるような、最後までモヤモヤとした割り切れない気持ちをしいられる。
けれど、最後あたり、もしかすると自殺しようとしていたサム・ロックウェル演じる元警官がミルドレッドの「犯人探し、あなたも行く?」の言葉で踏みとどまって、ラストの車で中で「犯人、殺すんだろ?」「そうね、道々考えるわ」と続くシーンは、こじれ複雑に絡まった感情が、わずかに解けて行く兆しに思えて、鑑賞後は不思議にさわやかな気持ちになれた。

結局、本作品はミステリーでも事件ものでもなく、深く複雑な解決を見られない人間ドラマだったと思う。
全体的な色調も、抑え気味の音楽も良く面白かったです。

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