検察側の罪人

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  • 通常 検察側の罪人 (sugio, 2018/9/1 17:31)

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sugio

通常 検察側の罪人

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018/9/1 17:31 | 最終変更
sugio  長老   投稿数: 203
雫井侑介の原作は読んでいない。
映画はそれなりに見応えがあり、最後まで飽きずに鑑賞できた。
木村拓哉と二宮和也の巧みで迫真の演技には、思わず引き込まれる。
検事、記者、取り巻く諸々の立場から“正義”を問い、観る者の感情を揺さぶる。取り分け最上検事(キムタク)が、固執する“正義”を全うするために、一線を超えていく過程は見所だと思った。
沖野検事役の二宮くんが、容疑者松倉を取り調べる時の迫力は、半端なくてワクワク、「んぱっ!」て言うのが耳から離れない。
真実に沿った正義はこうだっ!と分かっていても、単純には割り切れず、そこに折り合いを付けながら生きていかねばならないのが人生だ。その苦悩と葛藤を見せられた感じがする。
ただ、どうしても納得いかない事は、最上が究極の行動に出るほどの動機。そこまで固執する執念の源が、弱いと思う。
検事として過ごしてきた歳月と経験の中に幾多の判例を経て感情と判決の隔たりを見てきたのにも関わらず、キャリアや家庭を失いかけないリスクを負って、あの短絡的な行動を起こす辺りが、安いサスペンスドラマを見せられているようで、とてももったいない。学生時代の下宿仲間と大家さんの娘との繋がりをもう少し丁寧に描いて最上の感情に分け入った描き方も必要じゃないかしら。
原作には無いらしいインパール作戦の挿入も、返って物語を雑然としてしまった気がする。
ラスト、曖昧に観客に委ねるのもありとは思うけれど、なんだか尻切れとんぼ感が否めない。
原田眞人監督とは、相性が良い方で『突入せよ!あさま山荘』『クライマーズ・ハイ』『駆込み女と駆出し男』が好きだけど、今回はちょっと残念な感想になった。

雫井侑介は、『火の粉』『犯人に告ぐ』しか読んでないけど、やはり、法律と正義、マスコミのあり方が題材で面白いと思う。

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