Re: レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

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なし Re: レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/2/8 9:02
mk2  半人前   投稿数: 29
久しぶりに劇場に足を運んで映画を見る、ということになったので、面白いといいなぁ、とどきどきしながら観ました。

お話は、上記で皆さんが書いているとおり、裕福でベトナムの挫折も知らない明るい明るい時代のアメリカでの、行き詰まりを迎えた夫婦が現状打破のために無謀なことをしようとして、結局二人の間での折り合いがつかなくて破滅を迎える、というモノ。特に新しくは無い。

この時点で、子どもが小学生くらいで毎日成長してるのを見るだけでも楽しいだろうに、なぜ行き詰っちゃうんだろう、と理解できない。そして、「自分たちは特別な夫婦」だった、と「思い込んでいた」過去にどっぷり逃避してしまう幼さがまた、理解できない。
でも、閉じ込められた主婦のエイプリルは、自分の伸びしろを活かしたいという向上心が抑えられて苦しいんだな、ということは良くわかった。

よくあるパターンならここで子どもの教育に熱心になったり、巨大なパッチワークを作ったり、キッチンドランカーになったりするんじゃないでしょうか。で、女優になりたかったエイプリルは素人芝居に出たけど失敗。

冒頭、慰めようとしているフランクのせりふは、そういう気持ちを抱えていたエイプリルにとっては慰めでもなんでもない。「私をここに閉じ込めた(その真偽はともかく、エイプリルはそう思っていたし、映画後半でそんな話もあったし)あんたが言うな」と思ったろう。それを察しないフランクはひょっとすると慰めてあげてる僕って偉い、くらいは思ってたかもしれない。振り返ってみたら、ここでもう、はっきり二人の関係が浮き上がっていた。もがくエイプリルと、高みから「もがく妻に付き合ってあげている」尊大なフランク。

現代日本とこの部分で大きく違うなー、と思うのです。今なら、エイプリル仕事すればいいじゃん、という話になるし、離婚することだってできる。すぐに仕事についたり離婚したりできなくても、そういう目標を持つことはできるし、前例もたくさんあって心の支えには事欠かないのだし。
だから、二人の決断・行動に共感はできない。なにより子どものこと全然考えていない時点でよくわからない。

でも面白い部分はたくさんあった。それが二人の芝居と、喧嘩のやり方と、不動産屋の息子のジョン君のツッコミ。二人とも、結局ウソの理由で喧嘩をしているのだ。エイプリルにとっての「フランクはパリに行きたい」という主張も、フランクの「子どもは生むべき」という主張も、結局は本音を出さないためのウソの理由。そしてフランクはエイプリルに表面上は乗っちゃうけど、エイプリルは引かないで、フランクへの感情はがらっと変わってしまう。

これはエイプリルの性格もあるだろうけど、基本的に男女の違いのような気がする。男性のフランクはここでも、とりあえず奥さんに付き合ってあげてるわけだ。だから積極的にはなにもしない。エイプリルの提案に乗ってみたことで、いつもより刺激的な日常を味わえているのにずるいなー。

その挙句、後半で混乱したエイプリルに「頭がおかしい」とか言い出して、ちゃんと避妊しなかったあんたに半分以上の責任があるでしょうに、畳み掛けるような言葉の暴力。
その後の「本当は堕胎して欲しかった」とか「僕が嫌いならなんでこの家に君はいるんだ」とかも、ただ攻撃するためだけの台詞で、まさに言葉で殴りつけているよう。分かり合うため、もしくは何か目的を達成するために喧嘩をする女性と、勝つために喧嘩をする男性との違い。目的のために手段を選んでいる女性はただ勝ちたいだけの男には太刀打ちできないな、と改めて思う。

それにしても、こうして二人の絆は完全に砕け散ったのだった、と、そこで終わらないであんなラストになったのは、正直意味不明だった。エイプリル、どうしてあんなことを・・・二人のこれからの生活のため、なんだろうし、前日のフランクの台詞も尾を引いてたのだろうけど・・・ここんとこ、合評会でもっと聞けばよかったなぁ、と後悔してます。ケイト・ウィンスレットは最高にキレイでした。

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