ゼロの焦点(ネタバレありあり)

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  • なし ゼロの焦点(ネタバレありあり) (noda, 2009/12/3 12:29)

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noda

なし ゼロの焦点(ネタバレありあり)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/12/3 12:29
noda  一人前   投稿数: 143
うちの母がサスペンス小説好きだったので、小学生時代は松本清張と横溝正史で育った私。
なので、原作は読んだことがあるのかもしれないけど、全く記憶にございませんの状態で鑑賞。
それでも中盤あたりで犯人も動機もうすうすわかってしまったのですが、犯人探しの映画ではなかったと思うので気にならなかったです。

なんだかんだ言って、日本を代表する三人の女優が主演ってことでボリュームはあったし、見応えも十分だったと思います。
ただ、人物描写が薄いところが気になりました。
三人の女性ももちろんだけど、その運命を変えてしまうことになる三人の男性の背景の描き方があまり上手でなくて、いまいち感情移入できなかったです。

例えば鵜原憲一(西島秀俊)。どうして久子(木村多江)と内縁関係になったのか。
辛気臭い顔で暗い過去を引きずっている風だから、久子とお互いの傷を舐め合うようにして一緒にいたのだろうってことはなんとなくわかるんだけど、なんかしっくりこない。
そして禎子(広末涼子)と知り合って、純粋無垢な禎子といちからやり直したいって思ったんだろうけど、自殺を偽装するほどのことか?と思ってしまう。
そこに追いつめられる過程を薄く感じてしまいました。
こんな調子で、必死に女性の地位を確立しようとする佐知子(中谷美紀)の姿にも共感しずらいし、殺人を犯した佐知子を庇った室田(鹿賀丈史)に対してもなんで〜?って思っちゃう。
戦後の混乱の中を米兵に体を売りながら生き延びてきた・・・ってくだりの描き方が少し甘かった気がします。それで結果的に殺人の動機の描き方が甘くなっちゃったんじゃないかなあ。
時代的なものもあるかもしれません。
当時はそりゃー、女が体を売るってことは、ぎりぎり最後の選択で、社会的に決して容認されることではなかったのでしょうけど、今はそこまでないですもんねぇ。そんな過去がバレてしまうことの恐怖に対して、「へえ、別にいいじゃん。食べていくためだったんだから」って思ってしまいそうです。
そう考えると、うちの母の世代の人などにはぐっとくるものがあるのかも。

個人的に一番ダメだと思ったのは広末涼子の声。
あの声でナレーションはマズいです。ずっこける。

抜群に素晴らしかったのが、木村多江。
この人に限っては、辛く惨めな過去が表情に溢れていて、説明はいらないって感じでした。


姉とは「若い女に走った鵜原憲一はヒドイんじゃねーか」「いやいや、彼は新しい人生に踏み出したかったのよ。なんとなくわかるわあ〜」などなど、男女の機微についてかなり盛り上がりました。
最後は「木村多江の貧乏ったらしい顔が最高だった」って意見にまとまりましたが〜。



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