バンクーバーの朝日

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/1/10 18:52
kinsan  長老   投稿数: 276
太平洋戦争開戦前に、カナダのバンクーバーに実在した「バンクーバー朝日」という野球チームを題材にしたノンフィクションを映画化した作品。

映画を見る前にふと「真珠湾攻撃の後に、彼らはどうなったのだろう?」と思ってしまい、原作文庫本にあるエピローグを読んでしまった。

カナダに移住した日本人達の、偏見や差別を受ける困難や苦しさ、移住者であるがゆえの労働や生活の苦しみ、そうしたものがこの映画を支えるものとならなければならないのに、通り一遍の描写に終わっていた感じがして残念だった。

更に主人公の妻夫木聡の野球に対する思いというか情熱が充分描かれていないために、何のために彼らが苦しい思いや生活の中で野球に取り組んだのかが、観客に充分伝わってこない気がした。

優勝するまでのプロセスや選手や周囲の日本人、カナダ人の描き方が不十分なために、優勝の感動があまり伝わってこなかった。

むしろ真珠湾攻撃の後、カナダ政府の方針により移住者達が強制収容所に送られた事実の方が、観客には重く伝わってきたのではないかと思う。

劇中佐藤浩市が「バンクーバーの町を作ったのは、俺たち日本からの移住者だ。それを忘れたかのように、差別して・・」と思いを述べるシーンは、パッチギ!の中で笹野貴史が「六甲のトンネル作ったの、誰か知ってるか?俺たち朝鮮人が、死ぬ思いして作ったのよ」と語るシーンを思い出してしまった。

とても興味深い題材であるのに、描写・表現が不足していた気がして残念な作品であった。
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