哀愁
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哀愁
(onitsuka, 2015/9/5 11:47)
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投稿日時 2015/9/5 11:47 | 最終変更
「哀愁」★(5点/5点満点)
ネタバレ注意!
この文章は、映画の重要な内容に触れていることがあります。
読まれる方は、そのことを充分御検討の上お読み下さい。
少し書きますと、映画を観るのに、前情報を入れ過ぎるのは如何なものか?というのが僕の本音です。予告編やチラシ自分の直感と信頼できる人からの口コミ、そんな感じで映画を選んで欲しいです。また、事情は重々承知しておりますが極力映画館でCMは見たくないとも思っています。そのためには、基本的に映画を映画館で観るようにしないといけません。但し、家計的にきつい人などは別です。そういう方は、レンタルなどをご利用されるのも、大いに結構だと思います。
クドいと思いつつ畏れも少し感じながらこの前置きを書いています。これは、此処で書くすべての僕の文の前に入れていきたいです。何故なら、それが1映画ファンとしての夢だからです。
映画の感想や面白さを詳しくお伝えしたいところですが、せめて、この場をお借りして面白い映画をご紹介していくことが、ふたたび心から映画を楽しめるようになれた私に今できることだと思って書いて行きます。
観る前は、「蛍の光」が哀しいラストの映画だったと思っていた。
観始めたら、ディゾルブを何回も使っているのに気づいて、ちょっと笑った。
ビビアンが、バレー学校の生徒だったというのは全く忘れていて、始めのほうの「白鳥の湖」のバレーシーンは、小津作品の歌舞伎みたいな感じがした。バレーコスチュームのビビアンが良かった。ビビアン、細い!
強い男と結ばれる女の幸せ古い映画か、ケッと思いながら観ていたら、話は途中から、バレー学校の女友達との生活になって、「アデル…」の原型を観てるようだった。
一度は結婚に向かったビビアンが、自分の正直さのためにスコットランドのロイの家から翌朝出ると言って、彼の母親の部屋から自分の部屋に戻ったときの、ドアを閉めた直後の彼女が色っぽかった。
今まで洋画で大嫌いだったパーティシーンも、ハリウッド白熱教室の講師のおっちゃんのお蔭で、退屈しなくなったし。それに、「蛍の光」も、「マッサン」(スコットランド繋がりだったなんて!ロイの実家に向かう短いシーンにスコットランドの「マッサン」でわかった自然の良さが表現されていた)でエリーが歌ったシーンで、日本語の歌詞のイメージと違って、前向きな歌なんだとわかっていたから…。
ラスト直前のビビアン・リーの表情には、生きる力強さを感じた。生きる勇気をもらった。
ビビアンがロイにあげた幸運の小さい人形、阪本順治監督の大阪の幸せのシンボルの映画のキャラクターそっくりじゃんと思っていたら、観た後で「ビリケン」はんだったと気づいた。
DVDの説明書き読んで思い出して、この映画にも“橋”が重要な場面になっているんだと思ったら、もう「ポンヌフ…」から「ルル・アンド…」「戦場に…」、昨年の「リスボン…」まで、いろんな映画の元になっているような気がして、映画って改めて豊かだなあと思ったし、これまで見続けてきて、本当によかったと思った。
この映画FORMA?を1つ見つけました。
END