007 スペクター

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/11/29 19:01 | 最終変更
hiro  管理人   投稿数: 218
 ダニエル・クレイグ主演となった「007 カジノ・ロワイヤル」以降、第2班監督を務めるのはアレクサンダー・ウィット。今回を含めて4作中3作を担当している。主にアクションシーンの演出だと思うが、ウィットのアクション構成はなかなか見応えがあり、今回もその点に関しては過去の作品に引けを取ってはいない。残念なのはドラマの盛り上がりがイマイチなことだ。

 クレイグ版ボンドの特徴は絵空事を廃した物語とハードなアクションだが、ショーン・コネリー版以来久しぶりに国際犯罪組織のスペクターを出してしまうと、今の時代にはそぐわない観がある。砂漠の中の秘密基地が出てきた時にはどうなることかと思った。そのあたりは製作者も分かっていて、秘密基地のシーンは短く、その後に本当のクライマックスを用意している。しかし、敵のボスにボンドの個人的なつながりを設定したのはどう考えてもマイナスだ。いくら絵空事をやめるためであっても、ボンドと敵のボスにこういう関係があるのはリアリティーを欠く。リアリティーを出そうとして逆に失敗したと言うべきだろう。

 僕は前作「スカイフォール」でも同じような疑問を感じた。個人的な話がしたいなら、007である必要はない。監督は「スカイフォール」に続いてサム・メンデス。演出に破綻はないが、脚本にもう少しコミットした方が良かったと思う。

 総じて、007シリーズの立ち位置は難しいところに来ているというのが実感。「裏切りのサーカス」や「誰よりも狙われた男」などジョン・ル・カレ原作の地味なスパイ映画(でも面白い)と007シリーズは対極的な位置にあり、1人のヒーローが活躍する内容にリアリティーを持ち込むのは容易ではないのだ。前作でボンド以外の主要キャストを一新したばかりだが、今回の終わり方を見ると、クレイグ版はこれでいったん終わりのような感じが伝わってくる。シリーズをリセットして出直すつもりなのかもしれない。

 MI6でM(レイフ・ファインズ)の上司Cを演じるのはテレビドラマ「シャーロック」でホームズの宿敵モリアーティを演じたアンドリュー・スコット。こいつ絶対怪しいと思ったら、やはりそういう展開だった。
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