だれかの木琴

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/1/6 21:32
sugio  長老   投稿数: 204
鑑賞後、不思議な世界観で複雑な感情の詰また作品という印象を受けたのだけど、
時が経つにつれ、極めて分かりやすい話だと思うようになった。
マイホームがあり、誠実かどうかは別にしてもそれなりに優しそうな夫があり、
娘も問題なく育っている....けれど、何か満たされない心が胸の奥にある。
そんな主婦小夜子(常盤貴子)があるきっかけで
若い美容師の海斗(池松壮亮)に異常に執着し奇行に走る。
時々挿入される木琴の音は、小夜子の不安定な心を表すようにメロディも成さず乱れていた。。

ストーカー的な行為に激怒した海斗の彼女唯(佐津川愛美)が小夜子の家に怒鳴り込んだ時、
夫(勝村政信)は平然と「妻は決してストーカーなどしない」ときっぱり突きはねる。
それを、奥の方から見ている小夜子の意味ありげな微笑みに観ていてぞっとしたのだけど、
多分、彼女はそうやって、何度も夫の自分に対する気持ちを確認して来たのだと思う。
そうする事で、気持ちのバランスをとっているのかなと。
もっと言えば、妻のそういう性癖を夫は以前から知ってると思う。

そんなふうに考えると、あの病的な行為も、一時的に穏やかにメロディを奏で出した木琴の音色も、
ふわりと彼女を包むブランケットに対しても、腑に落ちた。
平穏に見える家庭の中で妻は夫の不実を常に感じていたのかもしれない。

それにしても齢80を超えた巨匠東陽一監督が、こんなに潤いのある情念を描き切る事が驚きだった。
海斗と唯の気持ちのすれ違いの撮り方も秀逸だったし。
主人公の気持ちに共感は出来ないし、あまり好きな作品ではないが話題になるのは分かる気がした。

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/3/25 0:48
tezuka  長老   投稿数: 486
私がこの作品で一番怖かったのは、主人公一家の一人娘でした。
父親も母親もバラバラ、家族のことを思っているようで自分のことしか考えていない。
もしかするとあの母親も同じような環境で育っていて、娘は母親のと同じ道を歩んでいるのかもしれません。
娘が母親を心配して美容師の店にいきなり行く場面をみて、そう思いました。

「木琴」も、演奏につかうようなマリンバみたいなしっかりしたものではなく、作品内の音からして小さな子ども用のおもちゃのようなもの。
木琴というよりも、「庇護される幼い、弱い者」の例えかもしれません。

あれこれと思いをめぐらすことができる面白い作品でした。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/7/11 13:49 | 最終変更
yukidaruma  常連   投稿数: 58
だれかの木琴☆(4.5点/5点満点)
 ネタバレ注意。
 この文章は作品の重要な内容に触れていることがあります。
畏れを抱きつつ書きます。面白かった映画をご紹介することが再び映画を楽しめるようになれた私にできることなので。
 常盤貴子さん。
 池松壮亮の台詞。
 その他ちりばめられた台詞。
 果物ナイフ。
 常盤さんの娘の一言。
 クレジットタイトル曲。
 -0.5はかなり公かつ個人的なことからです。
 これ以上はカット。観てもらえばわかると思います。
(敬称略)

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