この世界の片隅に

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/8/20 10:23 | 最終変更
kinsan  長老   投稿数: 275
2016年11月12日に公開されたこの作品を、2017年8月13日にようやく見ることができた。

来場しておられた片渕監督が、「これから毎年、この映画がどこかでこの時期に上映されていくかもしれない」と言っておられたように、これからもずっと上映してほしい映画であった。

2016年度映画作品の賞をたくさん取っていて、評判も高い作品だったが、見ていて絵を描くことが上手な普通の女性を主人公によく描き込んでいると感心してしまった。

決して声高に戦争の悲惨さや原爆のひどさ、戦時中の生活の苦しさを言いつのるわけではない。「すずさん」という一人の女性の生活を描き出すことによって、戦時中の生活をよく描いていると感じた。

むしろ淡々と日常の暮らしぶりを描いていくことによって、戦争によってもたらされる災厄の辛さが際立っていく映画だとも言える。

この映画の舞台は、広島県呉市。そう、「仁義なき戦い」の舞台にもなった町である。ごく普通の人達が、当たり前のように普通の生活を送っていくことを不思議な感覚で捉えてしまった。「仁義なき戦い」にどっぷりと浸っていた自分には、呉の町で普通に生活をしていた人達がいたことをつくづく思い知らされた映画でもあった。

「すずさん」は米軍の投下した時限爆弾によって右手を失ってしまうが、自分が小さい時にそのような人達をわりと多く見かけていたことも思い出してしまった。傷痍軍人と呼ばれた人達が、公の場から姿を消したのはいつ頃からだろうか?

「すずさん」が戦災孤児を引き取って、これから家族で生きていこうとするラストシーンには思わず涙してしまった。

文化庁文化芸術振興費補助金が使われていることに、ちょっぴり安堵した自分であった。
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