ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018/4/28 19:48
kinsan  長老   投稿数: 275
「ジャーナリズムの基本は、反権力である」と言ったのは、司馬遼太郎だったと記憶している。その基本がアメリカにも残っていたということを、事実に基づいて映画化した作品である。

ベトナム戦争に関する機密文書が、流出しその一部がニューヨークタイムズのスクープ記事として紹介される。文書内容は当時の米国政府にとっても極めて不都合な文書であり、ニクソン大統領(!)は法的手段で記事の差し止めを狙ってくる。

ニューヨークタイムズに後れを取ったワシントンポスト紙は、ニューヨークタイムズが記事差し止めの訴えを起こされて文書の追求が出来ないことを逆手にとって、自らが文書の後追い記事と真相の追求に乗り出していくのである。

この映画の優れたところは、当時のワシントンポスト社の社主や幹部が政府の要人と極めて友好的で親交が深かったことをきちんと描いているところである。新聞社としての経営の問題や、裁判所の判断を考慮しながら記事を作っていく場面は、小気味よい緊張感と感動を覚える。

社主を演じるメリル・ストリープや編集主幹を演じるトム・ハンクスの演技もあり見応えのある映画になっている。この映画が、「大統領の陰謀」と繋がることを示唆したステイーブン・スピルバーグの演出も素晴らしい。

反権力どころか権力者の代弁者と思わざるを得ないジャーナリズムが横行している日本で、一服の清涼剤となる作品である。



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