河童のクゥと夏休み

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2007/9/2 11:58
sugio  長老   投稿数: 204
「おらぁ、死なくてよかったよ」
東京タワーの上から、いちどは飛んでしまおうかと思ったクゥが、心の底から言ったことばはとても印象的だった。

アニメとは言え、大人にも十二分に鑑賞に堪えうる。
その上、とても爽やかな感動作だった・・・。

悪徳な権力、いじめ、家族、過剰な報道の暴力、環境汚染など現代に渦巻く様々な問題を、ゆるやかな自然体で決して大仰に構えることなく、しかしくっきり明確にわかりやすく見せてくれた。

ひとりひとりのキャラクターの描きこみが、とても丁寧でいじめっ子の男の子達やいじめられている女の子の心の内が、表情や間から読み取れる。わがままな康一の妹がクゥとの別れの時に泣くシーンなど、ついジーンとしてしまった。
犬のおっさんまでも、すごくいいやつなんだぁ。


かつては活き活きと輝いていた自然の息吹、森や沼や、風、清らかに流れる川、虫や動物、そして、そんな自然の恵みに感謝しながら生活していた人々・・・そんな時代があった事を思い出させてくれる。
二度と昔にはもどれないし、現代には現代のいいところも多分にあると思う。でも、ほんの半世紀を生きて来た私にさえクゥの孤独と寂しさ悲しみは、どうしようもない絶望感として伝わった。

でも、クゥは、「死ななくて良かったよ」と言う。「また、河童の仲間を探す旅に出るよ」と言う。
クゥにそう言わせたもの、それは、大昔も今も変わらずにあり続ける‘思いやり’と‘愛’というシンプルな宝物だと思う。





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