宮廷画家ゴヤは見た

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2009/1/25 12:08
kinsan  長老   投稿数: 276
原題は「GOYA'S GHOSTS」、まさにゴヤが見たものはゴースト達だったのかもしれません。

異端審問の強化を唱えて自らの力を誇示しようとする神父(ノーカントリーのハビエル・バルデム)の行動を追って物語が展開します。
異端審問により教会の地位を高めようとしていく教会と牧師達。
いわれなき理由によって異端審問を受けることになった商人の娘(ナタリー・ポートマン、好演)。
フランス革命の影響を受け、戸惑うスペイン王朝。
スペイン侵略を図るナポレオン軍とその戦いの犠牲となる人たち。

それらの全てにゴヤは関わっていきます。そして戦争の悲劇(主に女性)や人間の欲を描いていきます。

でも最後には、女性の強さや明るさが見られて悲惨な思いのまま終わらないところが救われます。

俳優陣が極めてよく選ばれていて、安心してみることができました。

異端審問の怖さや、スペインのある期間の歴史、ゴヤの作品に触れるには適切な映画だと思います。
何よりも人間の影の部分が上手く描かれていた映画だと思いました。

秀作です。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/1/26 16:48
tezuka  長老   投稿数: 487
キリスト教以外が異端だった時代、魔女裁判や異端審問などの話や映画を観るたびにいたたまれない気もちになるのですが、人間の欲や政治に宗教が利用され、力の無いものたちが犠牲になり、または支配する側が犠牲になり、という人間の愚かしさ。
それにスペインという国の激動の歴史、それらを見てきた画家だったからこその『黒い絵』シリーズだったのでしょう。
エンドロールを見ながら、いやだなぁと感じつつ、それでも明るい絵を見せてくれて救われました。

この作品のラストシーンは忘れられないものになりそうです。

ゴヤを演じていたステラン・スカルスガルド、彼はたしかラース・フォン・トリアーの「奇跡の海」で主人公の男を演じた人で、その後のトリアー作品で気になる人でした。
彼の表情は大好き。
非情で愚鈍な男を演じていても、表情のどこかに人としても温かさを持ってるように見えるから。
そんな彼が演じていたゴヤ、彼が「イネス!」と名前を呼びながら歩く後姿に駆け寄って行きたかった。

ナタリー・ポートマンは熱演でした。
審問にかけられるシーンも、神父にすがるシーンも、最後もなにもかも辛かったー。
女優さんになりました、素敵です。

そしてハビエル・バルデム!
この人はすごく気になる人です。
大好きです。

母親としても女性としても色々と言いたいことはたくさん!な作品です。
辛いけど、kinsanも書かれているとおり悲惨なままじゃなく、私はちょっとフェリーニの「道」を思い出しました。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/1/27 19:44
haruko  長老   投稿数: 320
スペインに行った時、マドリッドのプラド美術館でゴヤの絵をたくさん見ました。
その時も相当大きなショックを受けたのですが、またこの映画でその倍以上もの衝撃をうけました。
神を盾に残酷極まりない聖教者たち。人間とは何と身勝手で恐ろしい生き物であることか!その中でゴヤの温かい眼差しが唯一救いでした。
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