わたし出すわ

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2009/12/21 19:28 | 最終変更
tezuka  長老   投稿数: 487
資本主義、または、そうではなくても政治力がものを言う昨今の世界情勢の中。
戦争や感染力の強い病気や、へたすると自然現象までをも人間の力で起こせるかもしれず、その事象のために潤う何処か、があるという現実があるのかもしれません。
それは少しオカルティックな話にもなってくるのですが、そういう事もサラッと登場したりして、この作品はとても興味深く、また深い話でした。

何を生業にしているのかわからない謎の女・小雪。
えらい大金を持っていて、経済にも詳しい。
故郷にふらっと帰ってきた彼女は、同級生の夢や困っている友人に大金を出していく。
話のスジはたったそれだけなのですが、小雪の寝たきりの母親や、友人たちそれぞれのエピソードが、シンプルなお話に綺麗にはまっていきます。

そんな中、前述した私たちの生活は「何か大きな力」によって動かされている、という隠れテーマが何となく見えてきます。
情報操作を含む政治力であったり、一部のお金持ちであったり、なのですが、それは人の心や精神力、自然の力、でもあるのです。

小池栄子のエピソードや、小雪と母親のエピソードには、すごく単純なことだけれど「身の程を知ること」「親子の絆」がさりげなく語られています。
私たち人間ひとりひとりは小さな存在だけれど、そのことに気付き、知ることで、どれだけ心の大きな存在となれることか。

存在の大きさとは、決して地位や名誉やお金ではなく、その人の心の中にあるのだ、ということを感じました。

そうそう、「日本むかしばなし 現代版」って感じかな。

スルーしそうな作品でしたが、観て良かった!
今週いっぱいですが、お勧めです。
森田監督、すんばらすぃー♪
キャストも皆、ブラボーでした。
加藤治子、ちょい役でしたが、いい味出てましたー。

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/12/24 7:05
hiro  管理人   投稿数: 219
「できるだけ儲けて
できるだけ貯めて
できるだけ与えなさい」
という冒頭に出るエピグラフのような在り方の主人公(小雪)が、かつての同級生にお金をあげる話。大金をもらって不幸になる人もいれば、幸福になる人もいる。事件に巻き込まれる人もいる。分不相応な大金は不幸の元と分かって、処分する人もいる。しかし、庶民的に一番共感できるのは、もらったお金でタイ旅行して奥さんを見つけて仕事でも出世した青年だ。青年がもらったのは大金ではなかったけれど、それでも十分、幸福は手にできるのだ。

森田芳光監督は終盤に心地よい2つのエピソードを用意して、映画の後味を良いものにしている。エピソードはどれも常識的なもので、この着地のさせ方も常識的ではある。他の監督なら、最後の青年のエピソードを前面に出して人情的な側面を強調した物語を組み立てたかもしれない。

だが、この映画の在り方も嫌いではない。主人公がなぜ大金を持っているのか、なぜ同級生にあげるのかは終盤に明らかになる。淡々とした描写は森田芳光らしいし、何より小雪が良い。真意の分からない不思議な役柄を静かに好演している。小池栄子も役柄にピッタリだった。
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